バージョン管理システム設定

Perforce QACは、開発者が現在作業中のローカル環境にあるコードを解析します。 ほとんどの場合、コードはバージョン管理システムから来ますが、解析結果はローカルにあるバージョンから生成されます。 解析をするには、ローカルコードの保存されている場所が必要になりますが、そのコードがどこから来たのかは関知しません。 デスクトップ上で作業している場合は、Perforce QACでバージョン管理システムについて設定する必要はありません。

これとは対照的に、Perforce QAC Dashboardはバージョン管理システムで直接処理をします。 Perforce QAC Dashboardは、作業中のコードだけではなく、プロジェクトのライフタイムのスナップショットを保持しています。 バージョン管理システムからヒストリカルコードを抽出するのが、スナップショットを扱う最も効率的な方法です。 また、この方法はレポートを正確かつトレース可能にします。 通常、Perforce QAC Dashboardにアップロードされる結果は、結果が生成される以前にバージョン管理システムから抽出されたサーバ側の自動プロセスから来ます。 これにより、結果とバージョン管理されたコードとの対応関係が明確になります。

Perforce QAC Dashboardの統合プロジェクト(Perforce QAC Dashboardを使って作業するを参照)には、バージョン管理システムについての設定ファイルが含まれます。 これを VCF ファイルと呼びます。 このファイルをローカルに作成する必要はありませんが、Perforce QAC Dashboard内で必要なファイルは、プロジェクトの定義の一部としてサーバから取得します。

VCFファイルを作成する、もしくはローカルで調整しなければならない状況は、

  1. バージョン管理によるベースラインが使用されている場合、 ベースライン化を行うには参照コードのコピーが必要になります。そうすることで、現在のコードをベースラインが設定された時のコードと比較することができます。
  2. 現在のプロジェクトは、統合プロジェクトではありませんが、チェックインされたコードに対して生成された結果はPerforce QAC Dashboardにアップロードする必要があります。
  3. 一部のバージョン管理システムは、Perforce QAC Dashboardから取得したVCFファイルをローカルで使用できるよう調整する必要があります。

必要な情報を提示するには、[プロジェクトプロパティを開く]に続いて、[バージョン管理システム設定]パネルを選択します。

代表的なバージョン管理システム用のスクリプトが、複数用意されています。 [インポート]ボタンでインポートすることができます。 インポートの際、スクリプトは [VCF 設定] パネルに表示されます。 ユーザのバージョン管理システムで動作させる必要がある場合は、スクリプトを編集することができます。

まず、スクリプトが動作することを確認してください(VCF設定のテストを参照)。 スクリプトが正常に動作することを確認したら、プロジェクトプロパティを保存してください。 これにより、そのスクリプトがPerforce QACで使用されるようになります。

VCSスクリプトがプロジェクトに追加されると、名前が自動的に project.vcf に変更されます。