qacli log

デバッグログデータの内容と場所をコントロールします。


使用方法

log  {-p <enable|disable>|-l <NONE|ERROR|INFO|DEBUG|TRACE>} [--] [-h]

詳しい説明

すべてのPerforce QACコマンドおよび、UI は各コマンドの実行に関する詳細な情報を提供するログファイルを生成します。これは、ユーザおよび、サポートがエラーの正確な原因を判断するために活用できます。

ログの詳細のレベルおよび、場所は変更可能です。デフォルトでは、ログレベルは ERROR に、ログファイルの場所は ユーザデータの保存先に設定されています。

Windows:

%localappdata%\Perforce\QAC-<version>\app\logs

Linux:

~/.config/Perforce/QAC-<version>/app/logs/

両方ともシステムベースで変更可能です。また、プロジェクトベースで変更することも可能です。 詳しくは、qacli pprops の --misc-settings LOG_LOCATION_TYPE(その他 )を参照してください。


オプション

オプション名、短縮形 デフォルト 説明
‑‑help,‑h   使用方法の情報を表示し、終了します。
‑‑ignore‑rest, ‑‑   このフラグ以降のラベルの付いた引数をすべて無視します。
‑‑project‑logging, ‑p   以下の場所に作られるプロジェクトレベルのログを有効にします: prqa/configs/<config-name>/logs
‑‑set‑level, ‑l  

Perforce QACシステム全体にログレベルを設定します。これには、すべてのPerforce QACユーザインターフェースが含まれます。

ログファイルに出力される情報量は、ログレベルにより異なります。

  • NONE: ログを残しません
  • ERROR: エラーのみをログに残します
  • INFO: エラーおよび追加の情報をログに残します
  • DEBUG: 個々のコンポーネントのログを含むデバッグに関する情報をログに残します
  • TRACE: 記録可能なすべての情報をログに残します
レベルの高いログ(DEBUG または、TRACE など)では、ログファイルのサイズが急速に大きくなります。これらのレベルは問題を調査するときにのみ使用することが推奨されます。
ログレベルが DEBUGまたは、TRACE と設定されているとき、Perforce QAC for Cおよび、Perforce QAC for C++パーサオプション(例えば、-settings+)からのすべてのコンソール出力はPerforce QAC ログファイルにリダイレクトされます。 ログファイルは時間でソートされているので、同時実行されている異なる実行中のプロセスのコンソール出力は混合されます。この場合、ログラインのタイムスタンプに続くPIDを使用して、特定のコンポーネントプロセスの出力をフィルタリングすることができます。
GUIの設定の変更を有効にするためには、 実行中のPerforce QAC GUIをすべて再起動する必要があります。
ログファイル名は以下の形式で記述します:QAC_<Date>T<Time>_<PID>.log

典型的なログファイルの内容は以下の4コラムを持ちます: <Timestamp> <PID> <Log Level> <Message>


ログレベルの変更

デフォルトで、デバッグレベルはERRORに設定されています。例えば、デバッグレベルを TRACE に変更する場合は、次のコマンドを使用します。

qacli log --set-level TRACE

ログレベルはNONE、ERROR、INFO、DEBUG、TRACE から選択することができます。NONE はログの記述なし、TRACE は可能な限りすべてをログに記録するよう指定することができます。


プロジェクトのログ記録を有効にする

qacli log --project-logging enable

プロジェクト特有のすべてのログ記録(-P または、 --qaf-directory コマンド)は、以下のサブディレクトリに保存されます。

prqa/configs/<config-name>/log

プロジェクト特有でないログ記録は、デフォルトの "app/logs" サブディレクトリのUDL下に記録されます。

プロジェクトのログ記録を無効にするには、以下の操作を行います。

qacli log --project-logging disable