統合プロジェクトの作成

このプロセスは、一人のユーザが通常のPerforce QACプロジェクトを単一の設定で作成する事から始まります。 そのユーザはすべての関連ファイルをプロジェクトに追加する必要があります。また、それぞれのコードのセットのオプションが正しく設定され、結果が期待どおりであることを確認する必要があります。 ユーザはプロジェクトの設定が共有されていることを認識し、プロジェクトルートを設定する際には、他のユーザの事を配慮して設定する必要があります。

特に重要な「ユーザ」は、デスクトップでの使用、サーバサイドでの使用で説明したように、中央のサーバ上で行われる自動解析用のユーザです。

デスクトップユーザは、ダウンロードしたプロジェクト設定の微調整を行うことができます。これは、Perforce QAC Dashboardではできません。 例えば、データフローの設定、パーサコンポーネントに対するその他の構成の設定を変更することができます(最初のPerforce QAC Dashboardスナップショット、適用されたベースライン/抑止と比較したときに解析の出力に違いのある可能性があります)。

作成したプロジェクト設定に納得した後、Perforce QAC Dashboardにアップロードします。 Perforce QAC Dashboardにすでにログインしていて、「プロジェクト管理権限」の許可を持っている必要があります。 プロジェクトの定義を統合しアップロードするために、以下のオプションを選択してください。

[Dashboard] > [ 統合プロジェクト] > [作成]

図: 統合プロジェクトの作成

コマンドが無効の場合は、まずPerforce QAC Dashboardに接続してください。

表示されるダイアログで、以下の操作をしてください。

  1. [VCFファイルの選択]のドロップダウンメニューからVCFファイル(バージョン管理互換ファイル)を選択します。 このファイルは、ソースファイルにアクセスするための、バージョン管理システムに接続するPerforce QAC Dashboardで使用されるすべての内容を保持します。 選択されたVCFファイルは、そのコードプロジェクトで使用されているバージョン管理システムと一致している必要があります。
  2. 通常は、「Dashboardから選択したVCFをダウンロード」チェックボックスに、チェックを入れたままにしておきます。 これにより、ローカルシステムがベースラインなどの操作をする際に、VCFファイルを利用できるようになります。
  1. 統合プロジェクトに名前を付けます。 通常、コードプロジェクトの名前と同じものにしますが、プロジェクトのユーザにとって意味のある任意の名前を付けることもできます。
    名前は、「検証 」で説明されている制限事項に従って付ける必要があります。 最後の文章にあるように、Perforce QAC Dashboardプロジェクト名にドット「.」は使用できないことに留意してください。
  1. バージョン管理システムは、ソースコードにアクセスするための追加のプロジェクト固有の情報を必要とします。 その情報を[リポジトリ]のフィールドに入力してください。 詳細は、Perforce QACDashboardのドキュメントを参照してください。

プロジェクトの設定をアップロードすることにより、プロジェクトは統合プロジェクトとなります。つまり、

  • Dashboard内にリンクしたプロジェクトが生成され、いつでも最初のスナップショットのアップロードができる状態になります。
  • Perforce QACプロジェクトの設定は、Perforce QAC Dashboard内で集中管理されるので他のユーザがダウンロードすることができます。
  • プロジェクト名は、Perforce QACのタイトルバーに括弧で囲まれた統合プロジェクト名とともに表示されます。上記 図の例を参照してください。「統合」される前と後のプロジェクト名が表示されています。括弧で囲まれているのが「Dashboardプロジェクト名」で「図: 統合プロジェクトの作成」の操作で作成したものです。